ハーブを料理で楽しむ
食材との相性
ハーブには香りや風味を付けるはたらきがあり、肉や魚など食材のくさみを抑えたり、食欲をそそる美味しそうな香りをつけたりしてくれます。
ハーブには、それぞれ相性の良い食材があります。例えばオレガノなどは牛肉、スターアニスなどは豚肉、タイムなどは赤身魚がよく合います。
使うタイミングを変える
料理やハーブの種類に合わせて使うタイミングを変えることも大切です。
①食材の臭みを抑える・香りをつける場合は、料理の前に食材にまぶしたり付け込んだりして使います。②香りや辛味を引き出す場合は炒めて油に香りを移すなど食材を加熱するときに加えます。
様々な方法で料理にハーブを取り入れてみましょう。
ハーブティーで楽しむ
ティーの基本
心身に働きかける
ハーブに含まれる水溶性の成分を取り出して楽しむ方法が、ティーです。熱いお湯を使うものと水を使うもの(水だし)があります。
ティーはハーブの有用な成分が体に吸収されやすく、ビタミンやミネラルなどの栄養素も摂取できると言う特徴があります。
またティーの香りと味にはアロマテラピーと同じ働きがあり、体だけでなく心も癒してくれます。
シングルでもブレンドでも
ティーを楽しむ場合は、使用するハーブについてきちんと知ることが大切です。
その日の体調や気分によって使いたいハーブが決まったら、作用と使用上の注意点を必ずチェックしてください。まずは1種類だけ使って、それぞれの香りや味を確認しましょう。複数の種類をブレンドすれば、香りと味が豊かになります。
香りや味の相性、バランスなどを考えてブレンドしてみましょう。飲みにくい場合は、ハチミツやコーディアルを使うのもオススメです。
ハーブの中には妊娠中、アレルギーのある人は使用に制限のあるものもあります。特に、治療中の病気がある人や妊娠中の人、子供には医師に相談してから使用するようにしましょう。
子供や高齢者は、使用するハーブの量を少なくするか薄めて飲んでも良いでしょう。
注意すべきポイント
さらに、注意したいのは飲み方です。
ティーはハーブの有効な成分のうち水溶性のものを抽出するため体内で吸収されたあと約6時間後には排出されてしまいます。そのため、1度にたくさん飲むのではなく、1日3から4回に分けて1杯ずつ飲む方が成分を取り入れやすくなります。
水を使う場合は雑菌が入らないよう、注意しましょう。加熱せず時間をかけて抽出するため使用する容器等は事前に熱湯消毒しておきます。
基本の入れ方
お湯で入れる方法
ティーポットにハーブを入れ熱いお湯を注いで成分を抽出します。効率よく抽出するため、ハーブは細くしたりつぶしたりして、お湯に触れる面積を大きくします。