ハーブを育てる

ハーブ栽培の基本
育てる楽しさ

ハーブを育てることでさらに楽しむことができます。

もともとハーブは自生する植物です。初心者でも少し手間をかけるだけで、元気に育つため、広い庭がなくても、キッチンやベランダでプランターなどを使って手軽に栽培することができます。

育てる前の準備

初めてハーブを育てる際には、丈夫で育てやすいものを選びます。セージやタイム、ローズマリーなどは栽培しやすく料理などに幅広く活用できます。

育てるハーブが決まったら以下の道具を用意します。

●プランター・鉢 そこに穴を開けた容器でも良いでしょう。

●土 肥料などが配合された市販の培養土が手軽です。
●ジョウロ・霧吹き 種をまいた直後は、ジョウロで水やりをすると、種子が流れてしまうため、霧吹きを使います。
●ハサミ 収穫や剪定、挿し木などに使用します。

苗を育てる

鉢の底に鉢底ネットを敷く。鉢底から土がこぼれたり、虫が入ったりするのを防ぐ事ができます。

水はけをよくするため、軽石を鉢底が隠れるくらいまで入れる。苗を置いたときにちょうどよい高さになるくらいまで土を入れる。苗を仮置きして、鉢の縁から3から5センチ下がってている位置にする。

ポットの穴に指を入れて押し、苗を取り出す。
根を傷つけないよう、土と根を軽くほぐす。

苗を入れ、周りから土を隙間なく、苗の根元まで入れる。下についた葉が埋まらないように注意する。苗を定着させるため、根元の周りを指で軽く押す。

鉢底から水が流れだすまで、たっぷりと水をやる。

鉢に植えてから1から2 日ほどは半日陰に置いて管理する。

管理のポイント

丈夫で初心者でも栽培しやすいハーブ。

水やりや鉢の置き場所など、基本的な管理のポイントを押さえて上手に育てましょう。

土はどれを選べばいいの?
ハーブ栽培に使う土はハーブ用もしくは野菜用として市販されている園芸用の培養土を選びましょう。肥料などが配合されていて手軽に使うことができます。

土選びの際は大切なのは水はけの良悪しです。乾燥した場所を好むのは水はけの良い土を乾燥した場所を嫌うものは保水性の高い土を選ぶと良いでしょう

鉢はどこにおけばいいの?
日当たり、風通しが良い場所に置いて育てるのが基本です。なかでも、午前中に日が当たる場所が良いでしょう。ただし、夏の日差しが強い時は、半日陰に移します。風通しが悪い所ではうまく育たない上病害虫が発生しやすくなります。

冬の寒さにも注意が必要です。ハーブによっては寒さに弱いものがあるため、部屋の中の日が当たる場所に移しましょう。

水やりの量と回数はどれくらい?
基本的には土の表面が乾いて白っぽくなってきたら、まんべんなく全体に与えます。水が鉢底から流れ出すまで、たっぷり水やりしましょう。

回数は春と秋は1日2回ほど、夏は乾燥しやすいため午前と夕方の涼しい時間帯に2回。日差しの強い日中は避けて下さい。冬は土が乾いてきたら水やりします。ハーブは水をやり過ぎると根が腐ってしまうこともあるので水やりは少し控えめにしましょう。

肥料はどうすればいいの?
ハーブはそれほど多くの肥料を必要としない植物です。品種ごとの特徴をつかみながら、少し控えめにしてください。肥料は鉢に与える際に地に混ぜる方法と年に1から2度、成長期や収穫の前に与える方法があります。あたえるものは効き目が与えた時から現れある程度期間が続く感光性肥料が良いでしょう。市販の肥料には植物の成長に多く必要とされる窒素、リン、カリウムが含まれています。

梅雨の時期や夏は対策が必要?
気温も湿度も高い日本の梅雨や夏は、多くのハーブにとっては大敵です。それはヨーロッパや地中海沿岸が原産地の品種が多いためです。梅雨の前に伸びすぎた葉や枝を切って収穫し、むれないように株の根元に日が当たるようにします。茎の先端の若い芽を切ると脇からも芽が出てきて枝数が増えます。タイムやラベンダーなどは花が終わってからおこないましょう。